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ものづくり表彰とは

ものづくり表彰は、東京商工会議所品川支部、一般社団法人品川産業協会、東京中小企業家同友会品川支部と、品川区、一般財団法人品川ビジネスクラブが協力して、創意工夫を重ねながら頑張っている中小ものづくり企業を、表彰を通じて応援しています。
2022
ものづくり表彰2022企業一覧

銅合金鋳物の専門家集団

津止合金工業株式会社
https://www.facebook.com/people/津止合金工業株式会社/100064072391300/

人から人へ受け継いできた鋳物づくり

1932年、千代田区神田にて非鉄金属・伸銅品の販売を始めた。6 年後の1938年 には、品川区にて銅合金の鋳造を開始し、以来、一貫して銅合金鋳物を扱っており、現在は多品種少量生産が中心となっている。
造形工程、溶解工程、鋳込み工程、後処理工程、切削仕上げ工程の各工程において、機械設備は活用しているが、多品種少量生産、短納期への対応には、技能者の経験とノウハウ(職人技)に依る部分が大きい。そのノウハウは現場で人から人へ継承してきている。三代目の現社長が入社した約 20 年前より 20 歳代の若手の採用を続けつつ、ベテランから若手へノウハウを継承している。
切削仕上げ工程
鋳込み
後処理工程

経験に裏打ちされた職人技で超短納期・高品質を実現

以前より取引のある製品は、納期が 1~2 日といった超短納期のケースも少なくなく、当然、品質への要求も高い。主に圧延機、クレーン、ダイキャストマシンはじめ産業機械の可動部に不可欠で定期交換を要する部品を手掛けており、必然的に多品種少量となり、稼働中の産業機械での部品交換は短時間が要求され、納期もより短くなる。
技能者の豊富な経験に裏打ちされたノウハウの組合切削仕上げ工程せで、きめ細かなあらゆる要求に対応し、超短納期、高品質を実現している。青銅、鉛青銅、燐青銅、黄銅、高力黄銅、アルミ製銅といった銅合金鋳物、軽合金芋生等を扱っており、砂型の形状、材料配合、注湯方法や速度など製品毎にきめ細かな対応が必要となる。
仕上げ後の銅合鋳物製品

信頼の証である大企業との直接取引

現在の主な取引先は、JFE スチール、日本製鉄、IHI、芝浦機械、三井精機工業、月島機械をはじめとする大企業であり、それらのほとんど直接取引で長年、取引を続けている。取引先からの紹介や業界での評判を聞きつけ、新規発注の依頼もある。こうした実績は当社への高い信頼の証といえる。

アジアの電力を支える変圧器保守装置メーカー

加藤電機株式会社
http://www.katofl.com

変圧器保守装置で 70 年の経験

1923 年に創業し、配電盤、分電盤、油ろ過機、絶縁耐力試験装置の製造・販売を開始した。1950 年代には真空浄油(脱気)装置を独自開発し、1955 年より変圧器の保守に使用する機械装置専門メーカーとして、本格的な展開をスタートした。
様々な要望に応えながら、主力製品である真空脱気装置は改良を重ね、高い品質と信頼性を実現している。並行して、変圧器保守に使用される油ろ過機、活線浄油機、圧縮空気用乾燥装置、真空ポンプ、ケーブル油脱気装置も独自開発し、変圧器の保守をトータルに担っている。乾燥装置はマイナス 40 度まで変圧器の天敵である結露を生じさせない能力を持っている。
真空脱気装置(変圧器工場用)
サウジアラビア 電力会社
サウジアラビア淡水化プラント
パキスタン 電力会社

事業領域は中国・東南アジアからトルコまで

現在、インドネシアを中心とするアジア一帯からの受注が 80%を占めており、インドネシア、サウジアラビア、パキスタンの国営電力企業より、指名を受けることも少なくない。真空脱気装置など変圧器保守用の装置には品質と耐久性が要求され、長年、手掛けている当社はアジア市場において、知名度も高く「加藤ブランド」として定着している。国営企業からの指名は、それを証明している。コピー製品も出回っているが、当社への信頼は揺るぎない。
海外事業では、主要都市の現地代理店と提携し、設計・製造のすべてを国内で対応し、納入時には現地スタッフへの装置使用のトレーニングを行っている。
海外パートナーネットワーク

培ってきた技術で新たな環境に適応

主要競合相手は国内外にそれぞれ 2、3 社程度あり、最近、アジア市場ではオーストラリア、オーストリアが進出してきている。またウクライナの企業との協創打診が生じるようになった。短期間での大量な供給、価格など、厳しい競争に直面することもあるが、長年の培ってきた技術と信頼で乗り越えている。

オンリーワンの技術で防衛・救命・宇宙分野に貢献

藤倉航装株式会社
https://parachute.co.jp

パラシュートの国内オンリーワンメーカー

藤倉工業(株)(現藤倉コンポジット(株))より、パラシュート及び航空機材料の製造販売を目的として分社し、1939 年に現在地で創業している。敗戦によりパラシュートの生産は中断したが、朝鮮動乱を機に生産を再開し、以来、パラシュート、各種救命装備品を作り続けている。国内唯一のパラシュートメーカーとして、製品の安全性、耐久性、操作性を徹底的に追及し、国防の最前線から厚い信頼を寄せられ、国内外からの評価は高い。蓄積されたノウハウにより開発製造し続けるパラシュートは人員降下用のほか、様々で過酷な環境下でも正確に機能する物量投下用、ジェット機の制動用等様々な用途にも使用され国防の多方面を支えている。
人員降下用
物量投下用
ジェット機制動用

自衛隊航空機搭乗員の任務遂行に貢献

長年培ってきた、各種繊維材料の裁断・縫製・接着加工等の技術を活かして、過酷な環境下で任務を遂行する陸上・海上・航空自衛隊の航空機搭乗員用救命胴衣や特殊航空被服等を生産している。特に近年は医学的・人間工学的な人体サイズデータの計測・解析及び CAD を活用し、軽量化と強度を兼ね備え、かつ着用者の装用性の改善も実現するなど、製品の改良にも積極的に取り組んでいる。
耐寒耐水服|耐 G 服

長年培った技術とノウハウで航空宇宙開発を

現在は防衛関連のほか、技術やノウハウを活かして、民間向けの救命胴衣や救助マット等も生産している。さらに最先端分野である航空宇宙開発分野においても、各種製品開発製造を受注している。特に、高い製造技術と徹底した製品品質が求められる大型気球の製造に際しては、航空宇宙研究開発機構(JAXA)の仕様要求を確実に満足した製品納入を実現するとともに、世界的にも注目されたはやぶさ2及びはやぶさプロジェクトにおいては回収用パラシュート等を担当し、小惑星からのサンプル回収ミッション成功に大きく貢献した。
大気球実験用気球
はやぶさ2回収用パラシュート

特殊耐熱防火服の職人集団

猪鼻繊維工業株式会社
ものづくり表彰企業2022__猪鼻繊維工業.pdf

人から人へ受け継いできた鋳物づくり

1948 年、現在地で操業を開始して以来、一貫して製鉄所での作業員を防護する耐熱防火品を手掛け続けている。鶴見製鉄(現 JFE グループ)との耐熱手袋の取引を皮切りに、アラミド繊維など新たな耐熱素材にも対応しつつ、現在は耐熱防火服やクリーンルーム用防塵服等を製造している。
取引条件から輸入材料を利用する必要があり、急激な円安で厳しい状況に直面している。しかし、これまでの様々な経験も踏まえ、取引先との価格交渉、製造工程の効率化を検討しつつ、事業継続を着実なものとしつつある。
耐熱防火服・防塵服

長年培ってきた職人技で様々な要求に対応

縫製から仕上がりまでを想定し、かつ素材の有効利用にも配慮した型紙設計、汎用のミシンや道具による高品質な縫製技術を駆使して、2、3 枚から 100 枚で常に変動する短納期の受注に柔軟に対応している。
長年にわたり培ってきたノウハウは目立たないが、職人技として継承され、そのことが柔軟な対応力を生み出している。中でも様々な使用に対応するための縫い目に、職人技と汎用ミシンで対応している。
若手からベテランの職人技による柔軟な製造体制

都市でのものづくりを継続

宅地化の進展はじめ都市化する品川区において、今日でも耐熱耐火服もはじめとする製造を続けており、今後も継続が期待される。近隣は住宅が立ち並ぶ中、景観にも配慮しながら、地域コミュニティにも溶け込みながら、都市でのものづくりを続けている。

モノづくりの「かっこよさ」を世界に広げる

三和電気株式会社
https://mitsuwa-elec.co.jp

難削材の微細加工技術で医療・産業に貢献

創業以来、手掛けている白熱球用フィラメント製造で培った材料を巻く「マイクロコイリング技術」を駆使し、照明・医療機器・産業装置で利用される様々な微細コイルを製造している。
近年微細加工技術を活かし、コイルのほかロッド、ニードル、プレート、パイプ、ワイヤーなど、照明・医療機器・産業装置で利用される微細コア部品の開発・製造を行っている。商業用印刷機器や空気清浄機などに使われている。
マーカーコイル (医療用)
放電針
電子放出源
タングステン・モリブデン線

常に挑戦し、世界へ発信し続ける

製造だけでおさまらず、ジグの自社設計や加工設備、検査装置、人の技能を巧み組み合わせて、高品質・高精度微細加工を実現している。最近では世界最小コイルの製造に成功している。従来の最小外径は 0.037 mmであったが、今回開発・製造したコイルは外径 0.027 mmであり、ギネスにも認定された。
また、元々所有していた旧本社のビルを解体し、今年からコワークングスペ―ス「U-make」として、運営を始める。単なる不動産ではなく、「ものづくりで挑戦する人を応援する」ことを掲げ、三和電気及び会員によるワークショップを開催する予定とのことだ。今後の活動が楽しみである。

海外市場への本格参入に挑戦

多様な医療機器や産業装置の微細部品を幅広く提供している同業者はなく、取引はすべて主要メーカーから直接受注している。現在、直接輸出は 10%であるが、コスト競争力を高めて、海外市場の拡大を計画している。ベトナムに委託製造拠点を開設し、欧米市場への供給に向けて準備を進めている。

学生と企業で作り上げる「燃えるインターンシップ」

モノづくりの魅力を広げるために、学生向けの2週間のインターンを2年前から実施している。「燃えるインターンシップ」という名の元、「製造業×SDGs」というテーマで、学生と企業陣が燃え続けるインターンシップである。このインターンシップは好評で、2年連続学生満足度が 100%で日刊工業新聞にも取り上げられた。また、別で長期インターン生を受け入れ学生との交流に積極的である。
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ものづくり表彰2021企業一覧

真空蒸着・コーティング技術で豊かさ演出

株式会社コーテック
http://www.coatech.co.jp/

日用品や和洋菓子など消費材の意匠関連に特化

1950 年、日本初の金属金銀糸の製造技術を開発し、 品川区鮫洲にて創業した。それ以降、基本技術である蒸着の改良・高度化と真空蒸着装置の増強を進め、国内では数少ない真空蒸着・コーティングの専門メーカーとして、活躍を続けている。
現代表は金銀糸以来、培ってきた技術を基盤として、国内市場、意匠関連へ特化するという経営方針を打ち立て、同業他社との棲み分け及び連携を進めてきた。その結果、現在は、紙・ プラスチック・皮革・木製品等への文字や模様を熱圧着により転写するフィルム (転写箔)、真空成型・圧空成型する贈答用洋菓子・和菓子向けトレイの成型用ラミネート蒸着シートが主な製品となっている。
オリジナルブランドとして、「コピー機のトナーにのみ熱反応し接着する」、「U V塗布された部分のみに熱反応し接着する」等の特長をもつ、トナー転写及び UV 樹脂反応箔『コピカ(copica)』を開発、展開している。
和装用金銀糸
転写箔
成型用ラミネート蒸着シート
コピカ(copica)

従来設備と多能工化で試作・小ロットにも進出

製造現場での多能工の育成により、従来からの中小型設備を駆使した小ロット品への適応力を高めている。それまで手掛けてこなかった試作品の委託受注も可能となった。例えば、科学衛星探査・小型実証機のセンサー部品を手掛けている。 こうした背景にはリーマンショックによる受注減少を受けて、同業他社が手掛け ていない意匠関連の小ロット分野に、現有資源で対応してきたことがある。大型 の先端設備や先端技術を導入しなくとも、現場の多能工育成が大きな力となって、 会社を支えている。
また、製造現場と営業が一体となった受注活動、徹底した生産履歴の管理等で 各部門社員が主体的に納得した仕事を行い、顧客の信頼を勝ち得ている。

今後を見据えた環境への適応

真空蒸着は溶液を使わないドライコーティングの一つで、環境面でも有利な特長を持っている。こうした特長を活かして、紙へのコーティングや再生紙で利用 可能なコーティングなど、環境適応を目指して積極的に技術開発を進めている。

ロボット・エンターテイメントの仕掛け人

バイバイワールド株式会社
https://www.byebyeworld.co.jp

やわらかさを基調に感情に響くロボットを研究

代表は学生時代より、やわらかい素材によるロボットに強い関心をもち、電子工作、コンピュータミュージック、インタラクティブ技術の習得を行いつつ、独自ロボットの研究に邁進してきた。自らが追い求めるロボット開発を目指して、大学院卒業後、会社を設立した。学生時代よりイベントのシステム開発を通じて関係のあった吉本興行からの受託開発等を行いながら、やわらかいロボット開発を続けた。よしもとロボット研究所と業務提携し、SoftBank Robotics 社のロボット「Pepper」のオフィシャルコンテンツの企画・開発への協力も行っている。
学生時代よりやわらかさからの連想で「拍手」に着目しており、会社設立後も拍手ロボットの研究を続けていた。拍手ロボットの研究成果も生かして、玩具として『パチパチクラッピー』も販売している。
パチパチクラッピー実験機・最終商品
拍手ロボット実験機

研究の結晶である拍手ロボット「ビッグクラッピー」を商品化

これまでの研究の結晶が『ビッグクラッピー』である。特に生身の手が出す本当の音を追求し、そのための素材や形状、叩き方を徹底して研究し商品化した。 200 台弱が出荷され、レンタルサービスも行い日本各地のまちで活躍している。
ビッグクラッピーはスマートフォンでの操作、オリジナルの音声による演出など様々な要望に応じた利用が可能となっている。また、昨年、三井化学からのオファーにより手のひら部分の素材を共同開発しており、より本物に近い音響特性が実現しているという。
要望に応じて話し拍手するクラッピー
複数で演技・演奏するクラッピー

エンターテイメント・ロボットを続々開発

玩具メーカーはじめ受託先も拡大しており、受託開発、自社開発を合わせて、やわらかいを基調に、新しいエンターテイメント・ロボットをゼロから次々に生み出し続けいている。実際のものづくりも重要視しており、試作まではすべて社内で対応している。やわらかいロボットで社会を、生活を楽しく、豊かにする会社として、日夜開発を続けている。

空調ダクトで社会を支える技能集団

株式会社須長製作所
https://www.sunagass.com

設計・製造・施工技能を結集してオーダーメイドに対応

創業以来、一貫して空調ダクトを手掛けており、70 年を越える実績をもつダクト専門会社である。ダクトを設置する建物の構造や階高等は同一のケースはなく、受注案件すべてがオーダーメイドとなる。そのため、条件に的確に対応した設計、設計に基づく正確な製造、状況変化にも柔軟に対応できる施工、それぞれの高い技能とそれらの組合せにより、高い品質と顧客の信頼を獲得している。その証拠に、斬新で複雑な形状のフジテレビ本社ビルの球体部、国際展示場ビックサイトの巨大な三角部、スカイツリー最上部の第二展望台部の空調ダクトを手掛けている。その他にも東京オリンピックの会場となった新国立競技場、東京アクアティクスセンターや首都圏の大型プロジェクトである東京ミッドタウン、虎ノ門ヒルズなど、手掛けた実績は枚挙にいとまがなく、高い信頼を裏付けている
製造現場では、最新設備を活用しつつも、職人の高い技能による様々な形状、材質のダクト製造が行われている。施工現場でも職人の技能が支えている。
高精度大型ベンディングマシン

長年受け継がれてきた技能(職人技)で高い信頼を獲得

オーダーメイドで高い品質を実現するためには、設計、製造、施工を担う職人の高い技能(職人技)が不可欠となる。すべての工程に長年の経験が受け継がれているが、中でも製造は改良・改善を図りながら継承されてきた技能がより重要な役割を果たす。常に高い技能水準を維持するため、全製造担当者は「建築板金技能士(ダクト板金作業)」を取得し、日々、工夫を重ねながら複雑形状で材質も異なるダクトを製造している。溶接など様々な資格も取得し、総合的な製造に関する高い技能水準を保っている。
製造とともに経験と技能が求められる施工に関しても、「管工事施工管理技士」を取得するなど、技能水準の維持・向上を図っている。職人は正社員として採用し、熟練から若手への仕事を通した技能継承とともに、各種資格取得により、長年、安定した高い技能水準を実現している。
職人によるダクト製造

先端産業を支える精密板金加工のスペシャリスト

株式会社福井製作所
http://www.fukui-ss.co.jp

多能工と最新設備による高い精度と対応力を実現

創業以来、長年にわたり板金加工を手掛けており、経験と工夫の積み重ねで、小物から長尺物、0.1mm の薄板から厚板、試作から量産、完成品まで、板金加工に関する幅広い対応力を有している。自社開発のプログラミングソフトウエア、CAD/CAM、最新加工設備を駆使することで、高精度、高品質、短納期、低コストを実現している。合わせて、全加工工程や設備に対応可能な多能工の育成により、全体的な生産性向上と幅広い対応力を確保している。熟練と若手、機械と人が融合した体制を構築している。
さらに板金加工において重要な要素技術である溶接において、異種金属板溶接方法の特許を取得するなど、高い技術開発力も有している。現在は数社の大手光学機器メーカーを主な取引先として、設計提案、部品加工から機構組立に対応している。
最新設備と多能工による加工体制

高い付加価値を生み出す設計ノウハウ

以前、中小企業 4 社の共同出資による設計主体の会社を設立している。のちにこの会社は解散したが、そこで学んだ設計ノウハウは今日、大きな力となっている。製品の機能や性能、製造加工コストを考慮した設計の必要性が高まり、取引先からの設計提案、VE 提案まで対応している。
また、設計ノウハウを活かして自社製品を手掛けている。その一つにクリーンルーム内で利用されるフォトマスクトレイがある。これはユーザーの要求を受けて、設計から組立まで行っている。アルミ製部品など約 100 点の部品をクリーンルームに準拠した環境の中で高精度に組み立てている。
仕上げ後の銅合鋳物製品

街に溶け込み地域に密着

騒音や振動対策を図りながら、住宅に囲まれた街の中で、ものづくりを続けている。環境マネジメントシステムであるエコアクション 21 にも登録し環境にも配慮した経営を実践している。また、従業者の大半も近隣に住み、部品加工などの外注も城南地域のネットワークを利用している。こうしたネットワークの利用で一括受注も可能となっている。

マーケティング・オートメーションの伝道師

Markefan 株式会社
https://www.markefan.co.jp

日本とインドの頭脳連携による高速開発の実現

創業者である代表は、インド出身でコンピュータサイエンスを学び、同国の IT 企業でエンジニアとして活躍していた。日本駐在をきっかけに、日本で上場したスタートアップの創業期に、CTO として経験を積んでいる。日本での経験から、企業にとってマーケティングの改善が不可欠と実感し、その解決を目指して 2018 年に同社を設立した。
マーケティングの生産性向上、営業活動との連動性を実現すべく、ロボティクス技術を駆使したマーケティング・ロボティクス・オートメーション(MRA)ツールを開発した。性能、機能、価格、CX での優位性確保を目指し、インドに開発拠点として BQ テクノロジーズ社を設立し、日本とインドの優位な頭脳を組み合わせた効率的かつ迅速な開発体制を整えている。インドの開発拠点では、AI・IoT・ビッグデータ等の技術に強く、経験豊富なインド人エンジニア 25 名を配置している。
日本とインドの連携による MRA 開発

中小企業でも少ない負担で利用できる MRA ツールを実現

当社の MRA ツールは、他社のツールと同様に見込み客の育成と選別プロセスを自動化するものであるが、独自アルゴリズムによる AI 機械学習により、高精度な営業対象となる顧客選別を可能としている。代表を中心に AI 技術には長年の蓄積があり、マーケティングツールへの応用も以前から進めていた。
加えて、高速開発体制による継続的な迅速な改良、中小企業にも負担の少ないリーズナブルな価格でのツール利用が可能となっている。ブラウザ上で簡単に利用可能で最低 3 万円/月で使える。B2B/B2C 顧客どちらにも、社内のデータを利用したマーケティングのために活用可能である。
2019
ものづくり表彰2019企業一覧

生産・物流を支える包装・梱包機械の専門集団

日本包装機械株式会社
http://www.light-nhk.co.jp

極めて難しい要求にも応えられる機械装置の設計・製造

自動結束機の製造販売で事業をスタートし 60 周年を迎える当社は、物流に不可欠な『包装及び梱包』を事業領域として、創業以来、包装機械、梱包機械の開発・製造を続け、様々な分野の生産・物流の省力化を支えている。
包装機械は生産ラインの最終工程に組み込まれるもので、中でも複数の箱詰めされた商品を束ね包装する集積包装機械を得意としており、医薬品の帯掛包装機では国内 80%のシェアを誇っている。集積包装機を手がける企業は極めて少なく、包装から物流を一貫して自社で手がける企業は国内で当社のみである。
運搬時の荷崩れ防止や、一つ一つの商品に負荷を与えず、また要求された速度で包装を可能とする機械の設計・製造には、独自の機構及び制御があり、長年にわたり蓄積されたノウハウが凝縮され、今後の工場、倉庫等の自動化・無人化に欠かせない機械である。
集積専用上包機 オアーバーラッパー
帯掛包装機 タイトラッパー
パレット用水平結束

積極的な環境に配慮する包装・梱包技術の開発

包装、梱包用の機械で使用する樹脂フィルムも取り扱っていることから、フィルム使用量の削減とともに、環境負荷軽減に向けた代替素材の検討にも力を入れている。海洋プラスチックごみの問題解決を目指すCLOMAに設立時から加盟し、 環境問題は先送りにしない考えで積極的に取り組んでいる。
そうした取組の一貫として、通信販売での多品種小ロット、小口配送の急増に伴う省資源化のため未来の包装形態「エアボール」と半自動・自動化ライン機を開発している。これは配送時の段ボール、内部包装を不要とする画期的な技術で、商品をエアー緩衝帯で包装し、シュリンクするのみでそのまま配送可能となる。今後の物流効率化に貢献できる。
省資源・省コスト・省スペース型包装技術 Airball

ものづくりを支える切削工具再生の専門集団

有限会社ウンノ研磨工業所
https://unno-gt.co.jp

多品種・小ロットの再研磨からコーティングに対応

区内企業で修行した現代表が独立し創業した当社は、創業以来、一貫して切削工具の再生を手掛けている。タングステンと炭化タングステンにコバルト、ニッケル、チタン、タンタル等を混合した超硬合金製、ハイス鋼製の切削工具が中心で、多品種・小ロットの再研磨・再加工からコーティングを行っている。
コーティングは専門会社との連携により、窒化チタン、炭窒化チタン、窒化クロム、セラミック、プライムコート、ダイヤモンドライクカーボンをはじめ、幅広く対応している。
機械加工業者にとって、当社不可欠な存在となっており、リピート案件がほとんどを占めていることが、その証といえる。切削工具の再研磨・再加工を専門とする会社は全国的にも少なく、貴重な存在となっている。
ラフィングエンドミル
テーパードリル
千鳥刃サイドカッター

汎用機と数値制御機を駆使して複雑な形状・精度に対応

区内本社工場と茨城工場で研磨及び加工を行っており、本社工場では主に汎用機、茨城工場には汎用機と数値制御機を配備している。長年、培ってきたノウハウを基盤として、切削工具の形状や大きさ、量に応じて、汎用機と数値制御機を使い分け、要求される精度を確保しつつ、効率的な研磨・加工を実現している。
千鳥刃サイドカッターなどは向きの異なる多数の刃部分を研磨する必要があり、こうしたケースでは汎用機も駆使した一品対応を行っている。エンドミルなど丸物工具では、ミクロンからサブミクロン単位での精度が要求され、かつ量も多い場合は、数値制御機を駆使して対応している。また、再研磨・再加工のノウハウによる特殊な小型工具の製作についても対応している。
円筒研削機
高密度 CNC 研削盤
万能工具研削盤

様々な機器製造を支える精密絞り加工の専門会社

株式会社東京鉸製作所
http://www.ssquare.co.jp/sibori/index.htm

「人」を主役とした機械と職人技の組み合せによる安定経営

創業以来一貫して、スピニング加工を中核技術とした金属絞り加工を手がけ、今日に至っている。また、対向油圧プレス、油圧プレス、パワープレス等による絞り加工技術に対応し、加工精度、生産性の向上とともに、変化する需要にも対応可能な生産体制を確立している。
あくまで「人」を主役として、機械と職人技、コンピュータ制御による自動機と汎用機を加工品に応じて組み合せ、効率的かつ高精度な加工を実現している。50 年来、医療機器の重要部品加工を手がけており、キャノン、京セラ、浜松ホトニクスの医療機器をはじめとして様々な機器製造を支えている。継続した取引は信頼の証であり、そのことが売上高の逓増と安定した経営に結び付いている。
自動スピニング加工
プレス絞り加工
汎用旋盤加工

洗浄・熱処理までの一貫した生産体制による高付加価値化

大田区京浜島の工場において、スピニング及びプレス加工による絞り加工、最終切削加工、中間焼鈍・脱脂・焼鈍酸化スケールの除去、脱脂洗浄までの一貫工程を整備している。プレス加工では、対応油圧プレスを駆使して、加工が難しいといわれるモリブデンをはじめ、様々な素材、形状の加工に対応している。
一貫した生産体制を社内で保有する絞り加工業は全国的にも少なく、当社の特長の一つでもあり、高品質で取引先の負担軽減に大きく貢献するなど、高付加価値化につながっている。
医療機器関連等の絞り加工品

超音波加工のスペシャリスト

日本電子工業株式会社
https://www.ndk-kk.co.jp

蓄積し続けるノウハウの結集による超音波加工機の開発

超音波加工機の製造を目的にスタートした当社は、創業から今日まで、一貫して超音波加工機の開発を手がけている。超音波加工に特化した、数少ない企業の一つである。
長年にわたり培ってきた加工及び設計、制御ノウハウを結集して、ニーズに応じた超音波加工機を提供してきている。現在は、用途に応じて4種類の加工機をラインナップし、素材メーカー、電子機器メーカー、機械メーカー等の大手企業や有名国立・私立大学、研究機関との直接取引により、それらの研究開発や試作、製造を支えている。現在は航空宇宙分野への進出も進めている。
超音波加工機 UM-500DA
卓上型超音波加工機 UM-150C
大型超音波加工機 UM-1500EA

受託加工サービスの展開とノウハウの蓄積

超音波加工は、工具の超音波振動(工具長手方向の振動)と砥粒及び加工圧を併用して微量ずつ破砕していく加工法で、ガラス・シリコン・アルミナ・炭素繊維・窒化ケイ素・炭化ケイ素・ジルコニア・サファイヤなど、硬くて脆い素材のカケ、バリ、クラックが極めて少なく、平滑な加工を可能とする。
加工内容は、円・各・異形の孔あけ、ザグリ、打抜、切断、ミゾ加工、ネジ加工、成形加工、彫刻、研磨が可能である。また、多数孔同時加工が可能で、例えばФ0.4 の孔を 3000 ヶ所、同時に加工することも可能である。
こうした超音波加工の特長を熟知した上で、自社開発の加工機を駆使した受託加工サービスも展開しており、加工サービスを通じた超音波加工のさらなるノウハウの蓄積を図り、加工機の改良及び開発に活かしている。
九州に工場及び営業所を設置し、全国的な営業展開と充実した受託加工の体制 を整えている。
炭素繊維 異形穴あけ・ザグリ加工
アルミナ 外形・内形同時加工

歯ブラシを中心とした口腔ケア商品のエキスパート

ファイン株式会社
https://www.fine-revolution.co.jp

要望を一つ一つしっかりと受け止めながらの商品開発

近年、健常者から障がい者、乳幼児から高齢者と、あらゆる人々にとって、口腔ケアの重要性が高まりを見せている。長年、歯ブラシ専門メーカーとして事業を営んできた当社は、これまで培ってきた樹脂加工技術を活かして、口腔ケアを支えるユニークな商品の開発及び製造を続けている。
『不安を安心に、不便を便利に変えるお手伝い』を経営理念として、様々な要望を一つ一つしっかりと受け止めながら、独自のアイデアにより次々と商品化している。例えば、乳幼児が安全に歯磨きができるリング型の歯ブラシや、嚥下障害の口腔ケアに不可欠な吸引タイプのスポンジブラシなどがある。
乳幼児用リング型歯ブラシ
吸引スポンジブラシ

顧客第一 徹底した安全性の確保と品質管理

曲げてもしなるだけで破損しない樹脂の利用、竹繊維利用による化学物質アレルギー対策をはじめ、材料選びから安全性確保を徹底している。中間検査と完成検査での全数検査による不良品の排除を実践しているほか、竹繊維製の歯ブラシについては、経年劣化の確認のための 3 ヶ月ごとの折れ強度試験の実施、消費期限の設定を行なっている。
竹繊維の利用は、世界的な問題であるプラスチックゴミ削減も視野に入れている。こうした取り組みが評価され、製品安全対策優良企業表彰(経済産業省)において、優良賞(中小企業製造・輸入事業者部門)を受賞している。
口腔ケアは乳幼児からの教育が重要であることから、当社では母親と子供たちを対象とした『乳歯を守るセミナー』を主催し、啓蒙活動を進めている。
竹繊維とポリ乳酸樹脂 による竹の歯ブラシ

特殊印刷技術のイノベーター

株式会社文典堂
http://www.bunten-p.co.jp

偽造防止技術など特殊印刷技術の開発

当社は、幅広く印刷物の企画・デザイン・印刷・加工(オフセット、オンデマンド他)・納品までの全行程を一括で受注し、自社工場で対応している。それにより、効率化と情報管理など信頼性の確保を実現している。
中核である印刷技術では、偽造防止技術など特殊印刷技術が当社の大きな特徴となっており、高い独自性を誇っている。具体的には、潜像文字、偏光インク、 CS ライン、3D ライン、マイクロ文字といった偽造防止技術である。また、独自技術としては、低コストでゴミの出ないノントラッチ加工を開発しており、幅広い用途での活用が期待されている。
独自開発した偽造防止技術
低コストでゴミの出ない

継承してきたノウハウとデジタル技術の組合で独自技術を実現

特殊印刷など当社の印刷は、長年にわたり人を通じて、改良しつつ継承してきた製版技術、インク調合技術、活版印刷などのノウハウに、CTP などデジタル技術を組み合わせ、開発され実現化している。こうしたノウハウのデジタル化は難しく、OJT により受け継がれている。
活版機可変データ印刷
オリジナルインク調合
微細デジタル画像制作

印刷物と連動した映像コンテンツの制作

要望に応じて、印刷分野で培ってきたデザイン、情報編集技術を活かしつつ、印刷物のコンセプトを基調とした企業 PR、プロモーション向け映像の制作も行なっている。パンフレットなどの紙媒体と動画による立体的なプロモーションを可能としている。その他、教育・研修用マニュアル、展示会向け、Web 動画なども手がけている。
2018
ものづくり表彰2018企業一覧

高圧油圧ホース用アダプター専門会社

有限会社ミナガワ
http://e-minagawa.co.jp

標準品、特殊品 5000 種の在庫によるワンストップ対応

創業以来、あらゆる油圧機器に不可欠な高圧ホース用アダプターの専門会社として、標準品から特殊品まで、高品質のアダプターを供給することで得意先の高い信頼を得ている。当社のような高圧ホース用アダプターを専門に取り扱う会社は国内では極めて少ない。
常に標準品、特殊品を含め 5000 種の在庫を抱え、短納期、小ロット(1品から)といった得意先の多様な発注に応えられるワンストップ供給体制を整えている。
高圧ホース用アダプターは、ショベルカー、ブルドーザー、高所作業車、清掃車などの特殊車両、工作機械、油圧エレベーター、医療用ベッドと、現在社会に欠かすことのできない様々な機器を支えている。
高圧ホース用アダプター(規格R、Rc、G、UNF、M、DIN等)
高圧ホース用Oリング止アダプター(規格 G、R、UNF、M)
5000 種のアダプターの在庫状況(年間 10000 種以上の取扱)

社内設計・検査体制と加工ネットワークによる高品質を実現

約 30 社の機械加工業者とネットワークを形成しており、シート面など規格に 対応した設計を社内で行い加工を外注している。外注先の設備、加工技術を熟 知した上で発注するため、加工精度やばらつきに問題はなく、最終検査も社内 で実施するため、高い品質を確保している。

高精度研磨加工のスペシャリスト

エムエステクニカルプロダクツ株式会社
http://www.mstproduct.com

ノウハウを凝縮した高精度研磨加工技術

創業当初より研磨加工を手掛けており、以来、技術の高精度化に取り組んできている。現在は丸棒を材料とした加工用刃物の研磨加工、固定ピンの研磨加工を手掛けている。固定ピンは直径 0.3mm~6.0mmの範囲で 0.01mm 単位で直径の異なる加工を行っている。
超硬合金、より高い加工技術を必要とするサーメット(セラミクスと金属の複合材料)の研磨加工を手掛けている。また、丸棒のほか四角、三角の研磨加工にも対応可能である。
丸棒の研磨加工品(刃物用丸棒、固定ピン)

研磨加工技術を活かした独自の再研磨装置の開発

研磨加工技術を活かして、プリント基板外形加工用ルーター・エンドミルの再研磨用装置(半自動機)を独自開発し、熟練技を必要としない再研磨加工を実現している。
加工精度はメーカー公差基準±0.0005 より厳しい±0.0001 を社内基準として設定している。そのため 20 年間納品不良ゼロを実現している。ルーター・エンドミルの再研磨はリサイクルによるコスト削減、生産性の向上にも貢献している。
独自開発したプリント基板外形加工用ルーター・エンドミルの再研磨用装置

オートバイ開発を支える精密試作板金加工業

株式会社泰信製作所
https://taishin-shokunin.jp

一次協力会社として長年の取引を実現する高い信頼性

創業以来、大手メーカーの一次協力会社として、精密板金加工によるオートバイのレース用部品、試作・開発用部品の製作を手掛けてきている。それら部品の多くはエンジンフレーム関連の部品である。
長年にわたり技術の改良を重ねてきており、高精度な精密試作板金加工技術を保有している。これまでに取引先である大手メーカーから、数々の表彰を受けながら、取引は現在も継続している。それは技術に対する高い信頼性の証といえる。

一貫した社内対応による高品質、短納期、適正価格を維持

曲げ加工、溶接、プレス絞り加工、型・治具製作までの工程をすべて社内で行っており、高精度で高品質な部品加工を実現している。また、豊富な経験と高いノウハウを備えた職人が汎用工作機を駆使して、高品質な部品加工を短時間で実現している。

型や治具の内製化によりスピーディな生産性を実現

製作する部品はほとんどが手のひらサイズの部品であり、1点モノや一個からの小ロットがほとんどである。必要な生産性を確保し、要求される品質、納期、適正価格を実現する上で、加工に用いる型や治具も重要な要素となる。
新規形状の部品製作依頼が多く、加工工程を熟知する職人たちが、常に最善の加工方法を検討するので、若手の技術力向上にもつながっている。

温度計、圧力計の専門メーカー

株式会社荏原計器製作所
https://www.ebara-keiki.co.jp

ノウハウを凝縮した幅広い自社ブランド品のラインナップ

創業当初からブルドン管を利用したアナログ温度計、圧力計を手掛けており、長年にわたり培ったノウハウを凝縮した幅広い自社ブランド品をラインナップしている。
当社製品は、産業用計器として各業界にご利用頂いており、特に食品・医薬品業界に特化してサニタリー温度計・圧力計が多く利用されている。顧客のニーズに基づく付属品も多数取り揃えており、高い対応力を実現している。またアナログ計器のほか、現場での省力化の需要に応え圧力センサも取り扱っている。

継続した製品開発による顧客ニーズへの対応力強化

取引を通じて収集される情報を分析し、センサ技術、アナログ技術などの要素技術開発も合わせて行い、顧客のニーズへの対応力を強化し続けている。例えば、シーケンサーに取り込むことが可能な 4~20mA の出力機能をもつハイブリット型アナログ温度発信計及び圧力発信計、また多機能な LEDデジタル温度計及び圧力計を製品化している。最も新しい製品として液晶デジタル温度指示発信計も開発し製品化している。

製造現場を支える環境測定のスペシャリスト

トランステック株式会社
https://www.transtech.co.jp

経験とノウハウを活かした適切な提案

環境測定に関する定評ある海外製品を取り扱っており、これまでの経験とノウハウを駆使し、クリーンルームの環境測定など、お客様の環境測定ニーズに応じた適切な製品の選定と製品のユニット化を行い、提案している。また、装置の固定部品等は社内で設計、検査し供給している。
米国の Met One、Wedgewood、TSI ブランド並びにイタリアの VWR PBI ブランドの製品を取り扱っている。Met One ブランドのパーティクルカウンタ(微粒子計)は主に製薬業界や飲料業界で利用されている。
現在は国内での国際標準がまだ実現していない防塵・防毒マスクのフィット試験装置や人工呼吸器テストシステムの販売に力を入れている。いずれも TSI ブランドの防塵製品で、専門家やマスクメーカー等と国際標準規格の研究会を創設し、国内での国際標準の実現化を目指している。
多機能レーザパーティクルカウンタ MetOne モデル 3400 シリーズ
防塵、防毒マスクの顔面への密着性の試験装置 TSI PORTACOUNT PLUS Model 8030・8038
高性能人工呼吸器テストシステ TSI Certifier FA / Certifier FA plus

ニーズに的確に対応した自社製品開発

お客様のニーズに対応していくため、これまでの経験とノウハウにより、 Ttanstech ブランドとして自社製品の開発も手掛けている。
その一つであるフィルタ完全性試験システムは、無菌医薬製造工程の薬液用メンブレンフィルタや無菌タンクベントフィルタの完全性試験を全自動で制御可能となっている。
独自開発した偽造防止技術
フィルタ完全性試験システム AIT-MKIII

高断熱・高気密で「健康長寿をつくる家」

コトブキホームグループ
https://kotobuki-hb.jp

「タフ&エコシステム」の開発による家づくり

コトブキホームグループでは不動産管理から家づくりまで、住生活を総合的に支えている。その中で家づくりを担うコトブキホームビルダーは、安心でヒートショックのない快適な住生活を支えるタフ&エコシステムを開発し、夏涼しく冬暖かいコンフォルティオ(大いなる寛ぎ)ブランドで、「健康長寿をつくる家」をつくり続けている。
創業以来、培ってきた開発・施工技術を活かし、高耐震性に加えて、建物保温技術の要である高気密、高断熱、高遮熱を実現している。一般住宅では徹底されているケースが少ない構造計算も実施し、コンフォルティオは建築基準法の 1.25 倍の強さとなる耐震等級 2 以上、断熱性能等級 4,1次エネルギー消費量等級 5 をクリアしている。
コンフォルティオの構造

職人の育成・管理システムによる高気密・高断熱を実現

気密性、断熱性、耐震性、遮熱性など家の性能は施工に携わる職人の質に左右される面が大きい。創業当初より職人の育成を担う「コトブキ会」を設け、安定した高い施工水準を実現している。
気密性については気密測定装置を活用し、数値管理を実現している。気密性能(C 値)は東北地域の水準(2.0 cm²/m²)よりも厳しい社内基準(1.5 cm²/m²)を設定し、徹底して管理している。実際には 1.0 cm²/m²を下回っている場合も多い。こうした対応を行う中小住宅メーカーは少ない、長期優良住宅の基準もクリアしている。2020 年に義務化が予定されている改正省エネ基準も十分にクリアしている。
気密測定の状況